哲学的な問いの作り方

哲学対話をする上で大切なのは”問い”である。
しかし問いを出すことは意外と難しい。

・学校はちゃんと行った方がいいのか?
・サービス残業は良くないのか?
・片づけられないのは悪いこと?

このような問いは、良くない、行った方がいい、という風になりがちで考えが深まりません。

では、どうすれば良い問いに近づくのか?
哲学対話なので哲学の要素から問いを考えてみるようにすると良いです。
先ほどの問いを少しアレンジしてみましょう。

・学校でしか得られないことは何か?
・無償でも働く価値はあるのか?
・整理整頓するとどんな良いことがあるのか?

なんか、いろいろと考える幅が広がったと思いませんか?
アレンジするために使ったのは西洋哲学において主題になっている「真・善・美」です。

「真・善・美」とは何か?

まず“真”とは、この世界を支配する法則や普遍的な真理のことです。
太陽は東からのぼり西に沈み。水は0℃以下になると凍る。人は楽しい時に笑う、悲しい時は泣く。などの法則や真理です。
理由や真偽を元にして、違いや仮定、性質などについて物事を見ていきます。
・なんで~そうするのか?
・それって本当なのか?
・もし~だったら?
・~をするのはなぜか?
などのような問いに変えると良いでしょう。

次に“善”とは、人が行うべき正しい行動・道徳規範のことです。
環境やその社会を構成する人たちの道徳感情の違いによって、物事の善し悪しを判別している“常識”です。
一年中暖かい地域での常識と、冷たい地域での常識は異なる。
万人に共通する事柄ではないが、そこの社会を構成する多くの人達が共通して持っている道徳規範です。
・~をするべきなのか?
・~は正しいのか?正しくないのか?
・~は許容できること?
・~をするのは価値があるのか?
などのような問いに変えると良いでしょう。

最後に“美”とは、人が何をもって美しいと判断するかです。
あるものを見て「美しい」と思う。またはある音を聴いて「美しい」と感じる能力は個人の感覚や感性によります。
人は五感(視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚)によって認識されるため、文化や個人の主観の枠を越えて、誰にでも共通する明確な規定は難しいため、美には普遍的な定義はない、とも言われています。
・美しくするとどうなるのか?
・~は五感だとどう感じるのか?
・私にとっては~。
・なぜ~が好きまたは嫌いなのか?
などのような問いに変えると良いでしょう。

もし深まりが難しい問いに出会った場合、「真・善・美」を活用することで良い問いに変わります。


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