どうして婚活は上手くいかないのか?

婚活パーティー、マッチングアプリ、結婚相談所など、数多くの出会いや婚活するための方法があります。
これらのサービスを実際にやってみたことある人や、まわりでやっている人もいると思います。
時間とお金を使った結果、パートナーは見つかりましたでしょうか?
もし、見つかっていない場合、結婚相談所ならその成婚率は知っていますか?
2006年に経済産業省が行った調査結果(「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究報告書」について)によると、結婚相談所で8%程度です。私が直接業者に聞いた話だと、個人でやっている小さい結婚相談所では3%程度とのことでした。
結婚相談所の成婚率は10%に満たない、9割以上の人が結婚にならないのです。
マッチングアプリでは数千万組ものマッチングが成立していると表示されます。ですが、マッチングアプリなんて、いいね!を押して、いいねありがとう!を押し返すとマッチング成功になります。実際にお付き合いどころか、デートに行けるかもわからないのです。

つまり、婚活って全然マッチングしないし、成功率が低いのにはやはり理由があります。
「なんで婚活はうまくいかないのか?」
女「収入が安定してて、優しくて、、、」
男「自分より若くて、カワイイくて、、、」
一言で説明するならば、条件やスペックによる出会いだからです。

年収は500万円以上。年齢は20代後半まで。GMARCH以上の大学卒。スタイルは普通か痩せ型。公務員などの安定した職業に就いている。などなど、自分が望む条件はいくらでも挙げられます。かといって、条件をはじめに指定しないとなると、パートナーを探している相手を全部見ていくことになります。
そうなると、結婚相談所に登録している人達、マッチングアプリに登録した人達、数千から数万人の中から相手を選びます。婚活パーティーに集まった人達でも数十人はいるでしょう。その大勢の中から自分に合うパートナーを見つけるのに、ひとりひとり吟味していたら時間はいくらあっても足りません。そのため、最初にすることは希望する相手の条件、スペックを指定することから始まります。

年齢、年収、職業、身長、体型、婚姻歴、顔写真などから、自分の希望に見合う人を効率よく絞りこむ。短時間で条件を絞ることに関してはすごく友好な方法です。パートナーに求めることが条件だけですべて済むのならばこの方法で問題ないでしょう。しかし、お付き合いするパートナーが機械や条件ではなく人間である以上、その相手との価値観や世界観など考え方も大切になっていきます。

実際に、メディアで発表されている、異性に求める条件の上位に、価値観や気が合うことを多くの人があげています。
マイナビウーマンが2017年3月29日にに発表した「結婚相手に求めるものランキング発表! 求めるべき条件って?」の結果によると
●男性が結婚相手に求める条件ベスト10
第1位 性格が合うこと…66.8%
第2位 思いやり…55.3%
第3位 誠実さ(浮気をしない)…47.2%
第4位 人生観の一致…40.7%
第5位 容姿…40.2%
第6位 体の相性…37.2%
第7位 家事能力…34.2%
第8位 包容力…33.7%
第9位 自分の仕事への理解…32.7%
第10位 年齢…29.2%
●女性が結婚相手に求める条件ベスト10
第1位 性格が合うこと…80.3%
第2位 思いやり…77.1%
第3位 誠実さ(浮気をしない)…70.6%
第4位 収入…56.4%
第5位 包容力…56.0%
第6位 人生観の一致…50.5%
第7位 食事の好みの一致…49.1%
第8位 容姿…33.7%
第9位 ユーモア…36.2%
第10位 年齢…35.8%
【データ出典】
『マイナビウーマン』にて2017年3月にWebアンケート。有効回答数407件(22歳~39歳の交際経験のある未婚男女)より

性格が合う(気が合う)とか、価値観が必ず上位にランクインします。

この、価値観とか人の考え方というのが不確定なことなので厄介です。いくら考え方をデータとして正確に入力しても、人の思考なので絶対に正しいとは限りません。機械的にマッチングすることができないのです。
もちろん、どの婚活にも1対1でのトークであったり、グループによる会話だったり、お互いの価値観を知るアプローチがあります。ただし、条件を満たした人の中から、さらに価値観が合う人を探すことになります。価値観が合うけど、希望する条件に当てはまらない人とは永遠に知り合えません。今の婚活では条件が先にあり、価値観などの内面的な部分はその後です。

年収を条件にしても、希望している年収と実際の平均年収とは差があります。
25~29歳の平均年収は373万円(男性:393万円/女性:353万円)
30~34歳の平均年収は403万円(男性:457万円/女性:315万円)
35~39歳の平均年収は433万円(男性:512万円/女性:300万円)
【データ出典】厚生労働省の統計データより
また、女性の社会進出により、男女における賃金格差はそもそも少なくなっている方向に向かっています。
終身雇用制度はなくなり、大手企業でも倒産するリスクがあります。予期せぬ病気や事故によってずっと働き続けられるかもわかりません。希望する相手の年収が永遠に続く保証はないのです。
昔のように専業主婦を望んでいる方は、夫の年収が高い必要がありますが、共働きをするならば、年収が条件ではなく、家事の分担、育児の分担を男がやってくれるかどうかの方が重要になってくることもあります。

少子化している中で、学歴とされる大学への進学は簡単になっており、今では大学全入時代とも呼ばれています。文部科学省の調査では49.6%が現役で大学に進学します。
高等学校卒業者の進学率の推移(現役進学率)

【データ出典】文部科学省「平成29年度学校基本調査について」より
さらに生徒の数は減少していますが、大学の数は減っておりません。そのため、上位の大学に入学できる人も増えており、20~30年前とは異なり大学卒は当たり前であるように変わっています。

人はまず相手の見た目から入ります。容姿やスタイルなども、自分好みの条件を選びます。体型は運動やトレーニングによって維持することはできます。しかし、容姿は変わります。細胞分裂が年を重ねていく内に減少していくので、どうしても、肌の張りとか、シワやシミ、白髪など老いが進みます。出産により体形が変わるということもあります。同様に年齢はお互いに毎年、年の数が増えていくので、永遠の20代は続きません。
年齢や容姿は大切なポイントではありますが、それが変わっていったときに相手に対して望む条件であり続けるのは難しいでしょう。

つまり、自分が望んでいる条件が、今の社会構造とか情勢と照らし合わせて高望みになっていないか?現実的な条件であるのか?自分のキャリアプランやライフスタイルと合っている条件を優先しているのかどうか?今、相手に望んでいる条件ではなく、変化があっても受け入れられる条件なのかどうか?条件のメリットとデメリットについて考えていますか?
条件によるマッチングでは、相手の内面が知れないこと、目先の条件を優先してしまうこと。これが、婚活においてうまくいかない構造的な理由です。

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